全国47都道府県の和菓子が新宿に集結!高島屋「和菓子魂」がすごすぎる

スイーツニュース

北海道から沖縄まで、全47都道府県の和菓子屋さんが、ひとつの会場に本当に集まる。
そんな夢のようなイベント「和菓子魂」が、この10月1日から、新宿高島屋で開催されます。

先日、その説明会に参加してきました。
お話を聞いてまず感じたのは、「とにかく熱い」ということ。
お菓子の話はもちろん、職人さんたちの思いや、開催を支えるスタッフの熱意まで、聞きどころ満載の説明会でした。

この記事では、イベントの見どころと、当日楽しむためのコツをまとめてご紹介します。

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「和菓子魂」ってどんなイベント?

「和菓子魂」は、新宿高島屋の30周年を記念して開かれる、6日間限定の和菓子イベントです。
出店するのは全国120社以上。


地下1階のセレクション販売まで含めると、なんと150社を超えます。

企画したのは、和菓子を担当して20年目になる凄腕バイヤー・畑 主税(はた ちから)さん。
5年前から「全都道府県の和菓子屋さんが実際に店を構えるイベントをやりたい」と温めてきた構想だそうです。
商品だけを取り寄せる催事はよくありますが、北海道から沖縄まで全店が職人ごと集まるのは、実はとても難しいこと。
それを実現するために、昨年の春から日本を2周して、一軒一軒お店を口説いてきたといいます。

出店の条件は「ご主人か職人さんが、最低1日は会場に来ること」。
ただお菓子を並べるのではなく、作り手と直接会える場にしたいという思いが込められています。
売り場の配置が固まったのは説明会の前日というギリギリぶりで、それだけ最後まで粘って集めたイベントなのだと伝わってきました。

今年のテーマは「いちじく」、ほぼ全店が新作に挑戦

今回のテーマ食材は「いちじく」。
ほとんどのお菓子屋さんが、いちじくを使った新作を用意しています。

なぜいちじくなのか。
バイヤーさんによると、いちじくは世代によって受け止め方が大きく違う果物なのだそうです。
70代以上の世代にとっては、畑でもいで食べる身近な果物。
一方で20〜30代には、パンやケーキでおなじみの素材です。
ところが、その間の40〜50代にはあまりピンとこない。
そんないちじくを使って、世代をつなぐお菓子を作ってもらおうという狙いです。

実は和菓子でいちじくを昔から使ってきたのは、新潟・山形・秋田の一部だけ。
ほとんどのお店にとって、初めての挑戦になります。
1週間前にようやく完成した新作もあり、会場に行かないと出会えないお菓子もあるそうです。

とらやさんも、ちょうどいちじくの新作を考えていたところだったそうで、その店頭販売は新宿高島屋だけで行われます。
こちらもぜひチェックしたいですね。

果物屋に勤めている私からすると、今年は大雨の災害の影響で無花果の確保(特に黒無花果)が難しい企業さんがとても多い印象を受けています。
なので、無花果の産地を聞いて、無花果の味わいの違いを楽しむのも、1つの醍醐味と感じております!

11階は和菓子の祭典。四大菓子どころと「デセールサロン」

メイン会場となる11階には、北海道から沖縄までのお菓子屋さんがずらりと並びます。
10以上あるブロックのすべてで実演が行われるので、見て回るだけでも楽しめそうです。

注目は「四大菓子どころ」のコーナー。
日本三大菓子どころと呼ばれる京都・金沢・松江に名古屋を加えて、それぞれの地域のお店がグループで出店します。
お菓子屋さんが密集し、高いレベルで今日まで続いてきた土地の実力を、まとめて味わえるコーナーです。

和と洋の境を越えたデザート

もうひとつの目玉が、パティシエ6名が参加する「デセールサロン」。
それぞれが和菓子屋さんとタッグを組み、和と洋の境を越えたデザートを出します。
焼きたてのどら焼きをその場で運んで仕上げるデザートや、練ってから10分が勝負という本葛100%の葛切りなど、出来立てにこだわった一皿ばかり。
パティシエさんが普段は絶対に使わない素材に、あえて挑戦しているのも面白いところです。

ほかにも、お酒と和菓子のペアリングを楽しめるバーや、本店でも食べられない甘味を出すイートインが用意されています。

売り場だけじゃない!各フロアの見どころ

「和菓子魂」は11階だけでは終わりません。館内の各フロアにも見どころがあります。

2階では、オリジナルTシャツなどのグッズや、陶芸家・書道家など作家さんの作品を販売します。
奥のスペースでは毎日2回トークショーを開催。10月4日には、京都の老舗・川端道喜のおかみさんが登壇します。

4階では、1月から12月まで、各月の和菓子を書と一緒に展示します。10月の催事では紹介しきれない季節の表現を、一度に見られる貴重な機会です。さらに、山形・酒田に伝わる雛菓子を作れる唯一の職人さんによるワークショップや、熊本地震で被災したお店への支援企画も行われます。

地下1階では、初日と2日目だけの茶懐石のミニコースや、和菓子屋さんのかき氷が登場します。小城羊羹、長崎カステラ、栗きんとん、どら焼きを各8店ずつ集めたセレクション販売もあり、食べ比べにぴったりです。

なお、10階のお菓子作り教室と11階の茶会は、すでに予約で満席とのことでした。

職人さんたちの熱い思いと、一期一会の再会

説明会でいちばん心に残ったのは、職人さんたちのエピソードでした。

出店者の中には80歳を超える職人さんが3人いて、体調が良ければ駆けつけてくれるそうです。
出産予定日が会期に重なる職人さんは、「私が行かないと話にならないから」と参加を決めたとか。
沖縄のお店のおかみさんは、台風が来る前に移動して、お菓子をリュックに背負って新宿に乗り込む覚悟だそうです。

そして師匠と弟子の再会も見どころのひとつです。
修行先の師匠と、今は地方で店を構える弟子が、あえて同じ日に出店するよう調整されています。
LINEでやりとりはしていても、何年も会えていなかった師弟が新宿で顔を合わせる。そんな場面に出会えるかもしれません。

一方で、高齢化や後継ぎ不足で、1〜2年のうちに店を閉めるお店も少なくないそうです。バイヤーさんは「このメンバーでできるのは、おそらく今回限り」と話していました。
まさに一期一会のイベントです。

行く前に知っておきたい!楽しむためのコツ

最後に、バイヤーさん直伝の楽しみ方をご紹介します。

まず、狙い目の時間は午後2〜3時。
朝一番は混み合いますが、午後になると落ち着いてきます。
実演しているお菓子は作り続けているので、ほとんど売り切れる心配がありません。
数量限定の品だけは、早めの来場がおすすめです。
デセールサロンは整理券制なので、先に整理券を取ってから会場を見て回ると効率的です。

次に、出来立てのお菓子は会場のイートインで味わいましょう。
山口県のお店が出す、「阿わ雪(あわゆき)」をカステラ生地で巻いたお菓子「ゆきごろも」は「30秒以内に食べて」という実演品。30秒を過ぎるとしっとりに変わるので、両方の食感を楽しめるよう、あえて2本売りにしているそうです。

お茶と合わせるなら、抹茶には「阿わ雪(あわゆき)」のように甘みのしっかりしたお菓子を。
意外にも名古屋のお菓子は甘さ控えめなので、煎茶がよく合うとのことでした。

さいごに・イベント情報

説明会の最後に、バイヤーさんが話していた言葉が印象に残っています。

「ここに集まるのは、とにかく熱を持った人たちだけ。めんどくさいと思うくらい、思いが熱いんです。

お菓子を買って味わうのはもちろんですが、ぜひ会場で職人さんに話しかけてみてください。
一つひとつのお菓子に込められた思いを知ると、いつもの和菓子がもっとおいしく感じられるはずです。」

私もどのお店から回るべきか、とっても悩んでいます。
皆さんのオススメの和菓子がありましたら教えてください。

イベント情報

■10月1日(木)~6日(火)
■新宿高島屋 11階 特設会場/2階 ザ・メインスクエア/地下1階 推し100ほか

和菓子魂
この秋開店30周年を迎える新宿高島屋から、和菓子のエンターテインメント「和菓子魂」を開催!伝統系から進化系まで、名物バイヤー・畑主税(ちから)の選んだ和菓子が並びます。全国の和菓子職人が魂こめた一粒・一串を、ぜひこの機会にお楽しみください。

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